配線ダクトは内部に配線類を収納し、安全に管理することができる器具です。
このダクトは内部のコード類を安全に収納できるよう様々な工夫講じられています。配線類を収納する上で安全性はとても重要なポイントです。そのため、配線ダクトは燃えにくく、熱に強いといった素材で作られています。配線ダクトの材質にはいくつか種類がありますが、硬質塩化ビニールやステンレスが使用されたものなどがあります。
塩化ビニールという材質は自己消火性があり、耐熱性や耐水性、機械的強度などにも優れており、経年変化がなく、バリエーションも豊富で用途に応じたサイズを選びやすいといったメリットがあります。例えば、通線孔の内外面に面取り加工がなされているエッジレスタイプの配線ダクトは、通信線のように絶縁被覆の薄いタイプの電線の保護に効果的だと言われています。また、ステンレス製の金属ダクトの場合には、内部に多くの電線を敷設でき、キュービクルからの取出部に使用される事が多いと言われています。
ステンレス製のダクトは屋外仕様としても高い耐候性などが有るという特徴があります。こうした配線ダクトの材質によって向いている用途があり、用途に合わせて適切な材質のダクトを用いるということが大切なのです。このように、ダクトにはいくつか材質があり、配線類を安全に収納することができるようになっています。そうした素材の特徴を理解して、最適な用途のダクトを選ぶことが大切なのです。