オフィスや家庭での高速インターネット利用が、光ファイバー網の整備と高速通信を売りとするサービスプロバイダー間の競争によって、安価で手軽に利用できるようになっています。
光ファイバー網から建物に入った信号は、光モデムを介してブロードバンドルーターへと伝播します。ルーターとは有線または無線にて、パソコンやスマートホンやタブレットと接続がなされます。高速インターネット回線の契約をしただけで、全てのデバイスで高速通信ができるわけではありません。使用するネットワーク機器や有線接続であればlanケーブルが、高速通信に対応した使用であるのかを確認する必要があります。lanの環境では、インターネット通信だけでなく、デバイス間でファイルのやり取りを行う場合もあります。
ファイルのサイズは年々巨大化する傾向にあり、4K動画に代表される動画ファイルでは数十ギガバイトのサイズとなります。これらのファイルの送受信には、ギガビットレベルの速度を保証するネットワーク機器やlanケーブルの採用が必須であります。ブロードバンドルーターやハブなどのネットワーク機器は、有線接続であれば有線部が1000BASE以上で、無線接続であればIEEE802.11規格のうち11nや11ac規格に準拠した仕様であることが求められます。
無線接続時の電波も5GHz帯域であれば、周辺の機器との混信による速度低下が起こりにくくなります。有線接続時のlanケーブルについてもカテゴリー5e以上の規格の配線を採用し、ノイズが多い環境下では独立したシールド線を持っているSTPケーブルを選ぶと良いです。契約している回線の速度や利用目的に応じて、ネットワーク機器とlanケーブルの適切な選択をすることで、快適なインターネットとlanの環境が構築できます。