配線ダクトは現在の建築空間やオフィス需要から多くの設置がなされており、また今後も多数の設置が見込まれています。

かつてオフィスでは現在のようなオフィスオートメーション化はそれほど進んでおらず進んでおらず、ケーブルの処理は課題とはなっていませんでした。しかしながら、情報網がライフラインと化した今日では、配線一本一本が命取りとなったり、企業の利益に直接影響する時代となってきました。特にインターネット回線では、オフィスビルにてLANケーブルが縦横無尽に引き込まれているという実態があり、これらを計画的に設置することは情報インフラの整備では基本となってきています。

昔のビルではケーブルを露出させ、モールというカバーをかけて配線作業を行ってきていました。モールを被せることにより、物理的に引っかからないようにしたり、周囲の清掃性を向上させることが目的でした。容易に設置できるという利点がありますが、外観は美しいものではありません。新築のビルでは、二重床となるOA床と呼ばれる構造を有していることが多いものです。これはケーブル類を床下に格納しているものです。配線ダクトを設置し、引き回しを容易にしているものもあります。配線ダクトは壁を貫通するので防火処理が重要です。耐火壁や耐火構造の部分を抜ける際にはモルタルで処理することが大事です。容易な処理により火災を延焼拡大させてしまうこともあるのです。便利な配線ダクトを適切に処理して火災を防ぎましょう。

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