インターネットの黎明期には、lanケーブルもあまり一般的には知られていませんでした。
IT企業では、90年代初頭くらいからlan環境を導入し始めていました。今のようなツイストペアケーブルではなく同軸ケーブルのlanケーブルが使用されていて、各社員の端末もパソコンではなく、オフコンやワークステーションが主でした。同軸ケーブルは10BASE-2や10BASE-5という規格のlanケーブルで、バス型の環境で使われていたため、通信の衝突がcsma/cd機構で回避されていました。
その後、lanはスター型が主流になり、ツイストペアケーブルの10BASE-Tが普及して、通信の衝突がなくなったため、インターネットのようなトラフィックが多い環境にマッチして普及が加速します。また、windows95の発売もあり、インターネットは一気に一般の人たちに浸透し始め、ネットサーフィンをして楽しんだり、ホームページを作成することが企業のステータスにもなりました。
携帯電話の普及でライフスタイルが変わり、電話が唯一の連絡手段だったものがメールでの伝達に置き換わっていき、非同期通信ができるようになったため、相手先への遠慮もする時代が終わります。携帯電話にiモードの機能が追加され、インターネットはパソコンだけではなく、携帯端末でも楽しむものに変化しました。2000年以降は、クラウドコンピューティングが提唱され、分散が統合に変わり、携帯電話がスマートフォンやタブレットへ移行し、さらに双方向通信が加速します。