lanケーブルと一口に言いますが、種類や長さには実は様々なものがあります。
長さの種類の中でラインナップが多いものの1つが、5mのケーブルです。5mのlanケーブルは、大まかに短めのケーブルとして括られるものの中では、最長の部類に入ります。特徴は更に短いケーブルと同様に芯の部分がより線の構造を有している事が多く、ケーブル自体に柔軟性がある事から配線の自由度が高くなる点にあります。取り回しが効き易く、且つそれなりの長さによって「大は小を兼ねる」ような使い方も可能な事から、汎用性が非常に高いものとなります。
長さの目安としては、4.5畳までの部屋であれば対角線上に、6～8畳の部屋においては近接する部屋の隅同士を接続出来る程度の長さとなります。より線の構造である事から単線型とは違い、大容量の高速データ通信性能や安定性には劣る可能性があります。ですが5mのlanケーブルの場合にはその長さの制約が良い方に作用し、通信における減衰が殆ど起きません。
一般的なlanケーブル経由の通信では、概ね無視しても問題ないレベルであると考えられます。そうであれば前述の取り回しの良さの方が強調出来るので、迷った時に購入する長さとしてお薦めと言えます。注意したいのは、延長コネクタを活用して更に距離を伸ばすケースです。この場合は全体の接続距離が長くなるので、減衰の問題が発揮され易くなります。5m超の接続を要する場合、別の長さを用意した方が無難です。新規に購入する場合、前述の部屋の目安を参考に、限界値は把握して置く事が望ましくなります。