パソコンと周辺機器を繋ぐケーブルといえば、USBケーブルやlanケーブルなどをイメージすると思います。
プリンタやスキャナ、外付けのハードディスクなどはUSBケーブルを使用しますが、ルーターなどインターネット関連の機器にはlanケーブルを使用することが殆どです。さてインターネット通販でケーブルを探したり、家電量販店で探すと本当に沢山の種類があることに気付くと思いますが、その中からどういった基準で選んでいますか。多くの人はまずは長さで探すでしょう。
長さが足りなければもう一度買わなければならないですし、時間的にも経済的にも無駄が出てきてしまいます。ところでオーディオに凝っている人ならいい音で音楽を楽しみたいということで、いい機器を揃えたり、高価なケーブルを使ってノイズの入らない音を目指したりすると思いますが、lanケーブルの世界では高価なものがいい通信が出来るかと言えば、当たっている部分もありますし、外れている部分もあります。
lanケーブルには様々な環境で安定的に使用出来るように、例えばUTPやSTPといった規格があります。UTPとはシールド無しツイストペアケーブルで、STPとはシールド付きツイストペアケーブルとなっています。違いはシールドの有無ですが、それはノイズ対策の有無ということなのです。UTPはシールド無しですからノイズ対策をしていないものなのです。例えば電気的なノイズが発生しやすい工場のような環境でlanケーブルを使った通信を行う時には、STPを使うとノイズが入りにくくなり通信が安定します。
家庭やオフィスなどノイズが殆ど発生しない場所ではUTPを使います。さて一般的にSTPはシールド付きのケーブルなので値段が高くなります。ですから価格の高いものだから高級なものと思って購入したらSTPだったということもあり得るのです。使う環境に合った仕様のものを購入することが大切です。